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2011年10月より東京から宮崎県へと移住。新燃岳の麓にある高原町で、狩猟の獲物をなめしながら細々と毛鉤を巻いて生活しています。田舎生活満喫!


by fly-tyer

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【クレセントメイフライ補足】

 フライを考える時、必ず念頭に置くのが“いかにも釣れそうな雰囲気”と“本当に釣れる実力”という2つの点。1つ目の条件である「釣れそう」と言う点は、デザインする上では非常に簡単。子供の頃と同じように、紙にちょちょいとお絵かきすればよろしいのであります。

 ところがそのお絵かきゴッコでデザインしたものを、羽や毛等のフライマテリアルで表現しようとすると一苦労。これが中々上手くいかないんですなぁ。ようやく上手く表現できたとしても水面での姿勢など、使用面での課題があります。

 風呂場でのぼせながらフライを泳がせたり浮かせたり。はたまた潜って水中から眺めて魚の気分になったりと。風呂に羽が浮いてる!と何度、嫁に怒られたことか。こうやって世の中のフライマン達は家族が入った後の仕舞い湯に浸かるようになるんですよね?違うか。

 家族の冷たい視線をこらえ、姿勢等の条件を何とかクリアしたらいよいよ実際のフィールドでテストってワケです。一度行って釣れたら「ハィ完成!」ってワケにゃいきません。何度も通ってフィールドテストを繰り返し、その時々の状況を書き留めて改良点を潰していく。僕の場合は最低でも3シーズン試しますから、少なくとも発表までに3年を要します。

 女性もそうだし魚もそう、フライだってあせっちゃダメ。同じようなフライが出てきても「やられた!」だなんてちっせぇこと思いなさんな。そこで“後だしジャンケン”するようなら世の中からは“まねっこ”としか映りませぬ。僕なんざぁ「同じ考えの人がいたんだ」とか「あの御仁と同じ考えだったのか!」なんて舞い上がりますケドね。えぇ、ミーハーですから。





 
【クレセントメイフライ補足】_a0176707_15522496.jpg

 んでもってつい先日に最終テストを終えたのがクレセントメイフライってワケです。実はこのフライひとつのスタイルでありまして、カラーリングは水生昆虫別に細かく別けてあります。それもダンとスピナーで体色が異なる場合は同じメイフライでも2種類のカラーがあるってワケです。写真のはフタスジモンカゲロウ。こやつはダンとスピナーの両方をカバー。先日も産卵するスピナーを意識して忍野で爆発しちゃったやつです。製品バージョンはソラックスの部分をピンクアルバートで巻いてよりソレっぽく。

 カラーリングはそこまで徹底する必要ないんですケドね。まぁタイヤー(巻き手)の遊びごころっつーもんですよ。色々あったほうがフライボックスも華やかになるっつーワケで。カラー宗教丸出し(笑)。ほらナースもいいしメイドもいいし男の願望ってのは欲張りじゃぁありませんか。メイド服にしたって黒やらピンクやら紺やら・・・暑さで頭やられちゃってますな。兎に角、選択肢は多ければ多いほど悩むし、それも楽しいってことですよ。

 いい加減本題。この「クレセントメイフライ」の水面での姿勢は写真のとおり。ウィングの前にハックリングしたCDCが水面を捉えフライを支えると共に頭部を水面から離して浮きます。んでもってボディの中央部分が水面と接触。この最小限の接触が水中から違和感なく魚をひきつけるってワケです。

【クレセントメイフライ補足】_a0176707_19493559.jpg

完全にフライを浮かせた状態。ハックリングしたCDCがフライをしっかりと保持。

【クレセントメイフライ補足】_a0176707_1951567.jpg

横からだとこんな状態。ハックリングしたCDCを短くカットすればボディの一部が水面に接触。この状態だと産卵するスピナーをイミテートするには◎。フィッシュアイどこいったのか不明なので急遽透明プラケースで撮影。


 ちなみに透過性はありません。渓流などで流下するメイフライを食う魚には効果的。これだけ違和感を少なくすれば、フライを凝視するケースがほぼ無し(食っているメイフライとフライが合っている場合)。じっと見ていると流れていっちゃうからか、違和感覚えてもほとんどの魚がアセって食べちゃう。湯川や忍野でも実際に釣れているのでそこらへんは実証済み。まぁ全国全ての河川で試したワケじゃないんですけどネ。

 問題はフライが流れない、またはかなりゆっくり流れる天然湖の止水エリア。北海道の知人や常連さんにフライのテストをお願いしたところ、阿寒湖ではフライを凝視する魚がちょくちょくいたそうです。そんな魚にはボディが透過するタイプのものを使うとイチコロだったとか。中禅寺湖は、芦ノ湖、丸沼など関東近郊では透過性ナシでもOK。

 透過性のあるものを発売するか悩みましたが、かなり時間がかかるゆえ未定。値段も・・・・ね。まぁ透過性のないものじゃダメ!って場所は限られているし、普通のダビング材を巻いたフライが全く通用しないって場所もそうありませんし。てなことで透過性のあるスタイルはプライベートパターンとしてボックスにしまっときます。釣り場で見かけたら「コレくれ!」って声かけてやってください。

 というワケで無駄に多いカラーリングでほとんどのメイフライのカラーリングが揃っています。まぁ湖でドライっていうとモンカゲよかワカサギのが面白いだろうし。ということで透過性なしで渓流向きのフライとしてリリース決定した次第。エクステンドボディってのが面倒ですケドね。CDCは特殊加工で撥水力UP。フロータントも併せて使えば長い時間浮いております。魚がヒットしてもぬめり取り使って乾燥させ、またフロータント塗れば全然使えますよ。
by fly-tyer | 2011-06-28 18:01 | 釣り:フライパターン