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2011年10月より東京から宮崎県へと移住。新燃岳の麓にある高原町で、狩猟の獲物をなめしながら細々と毛鉤を巻いて生活しています。田舎生活満喫!


by fly-tyer

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【狩猟:有害鳥獣駆除に関する個人的見解】

 有害鳥獣とは農作物や水産物へ著しい被害をもたらす鳥獣のことです。例えばイノシシがサツマイモ畑をたった一夜で根こそぎ食べてしまったり、養鱒場に飛来したサギ類などが魚を食べ漁る。果樹園ではニホンザルによって収穫間近の果物を、手当たり次第、食べられてしまうなどの被害があります。また畜産場ではアナグマやタヌキなどに飼料を食べられてしまったり、ニホンジカにより牧草地の食害や森林における樹木の食害などもあります。

 動物だけが悪いわけではありません。人間により自然環境の破壊により餌場を失い、仕方なく人里に出没する例もあります。開発により自然が減少し、人間の生活圏へ出没する事例は非常に多いと感じます。しかしながら農作物や水産物への被害は、農家の方達にとっては死活問題であることは事実です。

 また山林などに捨てられた生ゴミなんかも、鳥獣被害を引き起こすキッカケになり得ます。自然に帰るから捨ててもいいだなんて考えは大間違いです。そのゴミを食した鳥獣が味を覚えてしまうことで、人里に俳諧するようになるケースもあります。野生鳥獣への餌付けなんてもってのほか。人は怖くない、餌をくれると思わせることで、堂々と生活圏内を徘徊するようになってしまいます。

 被害があるから捕獲する!という簡単なものではありません。まずは被害を防ぐ対策を練る必要があります。例えば鳥獣が侵入できないように柵や網を張り巡らせたり、光を反射するものや夜間であれば点滅するライトを設置したり。イノシシやニホンジカのような大型の獣なら、柵に電流を流して防除する電流柵などの設置も効果的でしょう。鳥獣を寄せ付けない工夫が必要不可欠です。

 しかしながら自然界で生活する鳥獣は、我々が考えている以上に賢いです。反射板やライトなどは危害がないと分かれば、気にせず畑に進入してきます。柵や網も危害がないと分かれば、時に破壊してでも農水産物を捕食してしまいます。防除対策を講じても被害が防げない場合や防除対策費用があまりにも掛かる場合(市町村からの補助金が上限になってしまう場合など)、人間の勝手な判断ではありますが有害鳥獣として認定され、捕獲駆除の許可が下りることがあります。

 駆除許可はスグには下りません。被害状況や対策状況などを確認して検討した結果、駆除が有効とされた場合のみに許可がおります。許可なき捕獲は違法です。申請者のほかに駆除者、捕獲種、捕獲数、被害額など、細かく記入しなければなりません。

 有害鳥獣駆除といっても、少なくとも僕の住んでいる地域では根こそぎ捕獲するわけではありません。被害があるといっても一定数を保つことが、鳥獣管理にて求められています。人間の生活のために鳥獣を殺すなんてとんでもないというご意見もあると思います。そこは僕自身、共感する部分もあります。しかし莫大な費用を投資して防除対策を講じたのにもかかわらず、畑一面のサツマイモを食べられ唖然とする農家の方の姿。その悔しさ、無念さにも共感をいたします。

 有害鳥獣とはいえ、駆除するにあたり尊い命を奪うワケです。自治体の指示では捕獲物は埋設処理(掘り返されないようしっかり土中に埋める)が望ましいとのことですが、僕はそこは共感はいたしません。ですから僕は山の恵みに感謝し、できるだけ食材としおいしく頂くことにしています。職業柄、毛皮や羽などは自分の手でなめし加工を施し、すこしでも無駄にしないよう毛鉤の素材として使います。ただ殺して埋める。それでは命に対して、あまりにも軽率すぎるかなというのが個人的見解です。

 色々なご意見があるとは思います。共存できる環境つくりが最善の方法だとは思います。しかし農村部における鳥獣被害というのは、想像以上にひどいものでした。色々な考えとぶつかりながら、これからも有害鳥獣対策について悩み続けると思います。ただ怒られるかもしれませんが、防除対策すら施していないような場所での駆除には参加いたしませんのであしからず。
by fly-tyer | 2001-01-01 00:02 | 雑記:個人見解等の備考